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筆者: Will Pakes-Geddes

父の 40歳の誕生日のことはよく覚えている。 バイクに乗って遊んでいて派手に落車し、脛を深く切ってしまったんだ。 母と一緒に病院に行かなければならなかったよ。 ご想像の通り、母は不機嫌だった。 数年前までは、こんな出来事は僕にとってはスポーツの一部だった。街や林、崖、山、海、川に出かけ、友達とライドやサーフィン、登山、カヤックなどを楽しんだものさ。 心も体もアドレナリンを刺激する状態にして、落ちたら立ち上がってやり直す。でも、有酸素運動を持続するスキルを身に付けようとしたことはなかった。

何が起こったのかな? どうして僕は自衛本能のかたまりのようになって、独りでするスポーツに落ち着いてしまったのだろう。 思うことは色々あるけれど、決定的なものはない。 目下僕は、14時間にも及ぶアイアンマンを目指して身体の調子を整えるという、新しいチャレンジを楽しんでいる。 手ごわいと同時に胸の高鳴るような体験で、アドレナリンは存在するがまったく違う形をしている。

今後の投稿では、Wiggle で一緒に働いている素晴らしい人たちを紹介する予定だ。 また、僕のトレーニングの進み具合や、冬を乗り切るために購入した装備の感想についてもお知らせする。

このトレーニングを始めるにあたり、僕は Wiggle の上級バイヤーの一人である Emma Bamford や、ビジネス開発担当ディレクターの Stephen McAlister とミーティングを開き、参加した耐久イベントやトレーニングで達成したことやヒント、テクニックについて話し合った。

 

Emma Bamford について

Emma は北アイルランド出身。過去数年間スコットランドとイングランドに住んでいたにも関わらず、今でも訛りがある。 実家のことや、ふるさとの丘や山で参加したイベントについて話すとき、彼女の目は輝いている。

Emma が初めてマラソンを走ったのは、2009年のこと。その後 2010年には Himalayan 100 を走った。これは 5日間に 100マイル (約 160.9km) を走るステージレースで、高山病に苦しみ、塩で茹でたじゃがいもを好きになり、素敵な人たちと出会い、同じくレースに参加した彼女の母親と経験を分かち合った。 この期間、彼女は他のランニングイベントにも参加して、スプリントやオリンピックディスタンスのトライアスロンでのこつを身に付けた。 Emma と話しているうち、彼女は新しい場所を見たり、新しいことをしたり、興味深い人と話をするのが好きだから、イベントに参加していることが明らかになってきた。 独りでマラソンをするのは「退屈」であり、独りでのロードランニングでは自分がしたいことを達成できないと彼女は言う。

2011年、Emma は初めてアイアンマントライアスロン Challenge Roth に参加し、タイムは約 12時間 13分と好成績を収めた。 僕がこれに近いタイムを出せたら、大喜びするだろう。 それから彼女はさらにハードな挑戦を追い求め、2013年にはスコットランドで行われる Celtman というエクストリームトライアスロンに参加した。 凍り付くような冷たい水中を泳ぎ、平坦でない道路をバイクで走り、舗道を走るという、過酷なイベントだ。

2014年には、Emma はさらに過酷なイベント "The Race" に挑み、完走した。 祖国アイルランドを舞台に、ラン 22km から始まり、カヤック 15km、バイク 120km、マウンテンラン 5km、バイク 90km、さらにラン 44km でフィニッシュ。 それだけでもとてつもないチャレンジだ。 でも Emma は、最後のバイクステージで機能しないライトや、最後のランニングで十分取れなかった補給食、アイルランドの 3月の憂鬱な天気にも対処しなければならなかった。 彼女によれば、「23時間 12分もの努力を要したけれど、楽しかった。」とのこと。 一番の疑問は、なぜそんなイベントに参加するのかだ。 「自分を見つめ直すことができるから。 目的は人と競うことではなく、やり遂げること。 こうした大きなイベントはとても社交的で、サポートが素晴らしいの。」

多くの団体が主催する耐久イベントで Emma が参加できる種目は 3つだが、彼女が長年試行錯誤を重ねている、4つめの種目とも言えることは栄養補給だそうだ。 彼女の身体はジェルにあまり良い反応を示さないため、補給食を取る他の方法を見つけた。 今では、彼女は Clif Bar - Shot Bloks - 60g x18 nakd バー、Sorren 麦芽パン、サンドイッチ、ソーセージに転向している。

Emma なら色々な質問に答えてくれるが、そのいくつかを紹介しよう。

  • 一番のお気に入りはどのレース?「Himalayan 100。景色が素晴らしく、母と一緒だったから。」
  • 最大の成果は?「The Race。精神的にも肉体的にもきついレースだったけれど、自分を見つめ直すことができたの。」
  • お勧めの装備は?「長いものはすべて上質なメリノウール。CWX コンプレッションタイツに、ハートレートモニターは Sunnto 製。Roth 用のバイクは Kuota の中古。サイクルマラソン向けのジオメトリでエアロバーはなし。装備には大金をはたく必要はないけれど、揃えておいたほうがいいと思う。」
  • トレーニングプランは利用した?「参考にはしているけど、1日ごとのプランは縛りがきつ過ぎて。 進捗状況を記録するために自分の心拍数を参考にしている。以前 4か月のマラソントレーニングプランに従ったことがあるが、それだけ。」 僕が思うに、Emma は幼いころからスイムトレーニングをしていたから、自分の可能性を最大限に活用するにはいつどのように全力を注ぐかが分かっているんだろう。
  • イベント向けの戦略は?「泳ぎが得意なので、スイムで先頭に出ること。」
  • その意欲はどこから?「新しい挑戦や経験に刺激を受けられるから。」
  • 一番のこつは?「トレーニングを一緒にしたり、意見を交換できる仲間を見つけること。」
  • 今年の予定は?「3月に Steyning マラソン (ハーフディスタンスのトライアスロン)、Lizard to Lands End トレイルラン、コペンハーゲンアイアンマン、できれば 100km のラン。他の人たちから刺激を受けるのが楽しみ。」
  • 最後にアドバイスをひとつ。「楽しめることを見つけて、うまく行かなくても先送りにしないこと。何か得られるものがあるはず。」

 

 

Stephen McAlister について

Stephen は、Wiggle で働いているアイルランド出身者の一人。 彼は背が高くて細身で、とても人懐こい。

Stephen は幼少の頃、ローンボーリングに親しんだ。 でも、デュアスロンに参加して以来、身体を鍛えたり新しいことを学ぶのに夢中になった。

彼は走るのが得意だったのでデュアスロンレースに出るようになったが、特に競争相手がいるわけではなかった。イベントに出るために、サイクリングとランニングの両方のトレーニングが必要になった。 スプリントやオリンピック、ハーフなどさまざまなディスタンスのトライアスロンイベントからアイアンマンに至るまで、Stephen は泳ぎ方も学ぶ必要があった。 彼は大いに楽しみながらトレーニングに励み、エイジグループのイベントや欧州選手権や世界選手権でアイルランド代表になるほど実力を付けた。 Stephen にとって最大の耐久イベントは、2013年のアイアンマンオーストリア。

彼は、由緒ある Hillingdon Triathlon Club のメンバー。「僕にとって健康を維持することは、あまり努力しなくてもスプリントディスタンスやミドルディスタンスのトライアスロンに参加できること。優勝ではなく、経験を楽しむことが目的なんだ。」 アイアンマンで困難に打ち勝ち、思い切り楽しむことができるよう、彼はトレーニングに週 15~18時間を費やした。 アイアンマンオーストリア以外の彼のお気に入りのイベントは、Outlaw と Vichy (いずれもハーフアイアンマン)。 「どちらのイベントでも配慮が行き届いていたよ。誰にでもお勧めする。 最初から最後までサポートが充実していて、素晴らしいイベントだった。

Stephen への質問をいくつか紹介しよう。

  • お勧めの装備は?「Zone3 の Buoyancy ショーツ!かつてはいかさまと思われていたけど、今では大勢の男性のほかたまに女性が着てトレーニングしているのを見かける。」 このショーツは、下半身を水中で適切な位置に保つのに役立つんだ。」
  • コーチについたことは?「Rich Kiddle に出会い、スプリントディスタンスとアイアンマンの両方のコーチングを受けたことは幸運だった。」 僕のアイアンマンのトレーニングは、1週間につき、3日間セッションを 2回ずつ、そして3日間セッションを 1回ずつ、その後 1日を休息日としていた。 クラブには、オーストリアでのイベントに参加するメンバーが 4人いたので、大いに刺激を受け、毎日お互いに励ましあった。」
  • イベントが間近に迫ってきたときはどんな気持ちだった?「1週間前までは大丈夫だったけれど、初日の 2日前は最悪だった。スタートでテープを切って泳ぎ始めるとすべてが順調に進んだ。 スイムはうまくいった。バイクでコースを 2周するときは音楽や催しが至る所で行われ、とても雰囲気が良かった。 95マイル (約 152.89km) を過ぎてからは、早くバイクを降りたかったね。最後の 15マイル (約 24.1km) はきつかった。 マラソンの前半は 1時間半かかり、後半はハムストリング筋が硬くなったので少し歩いた。けれども気分はまだ良く、すべての補給所に立ち寄った。 フィニッシュまであと 2km。 去年からのすべての努力が終わりに近づき、悲しくなり始めた。 フィニッシュラインを通過するときは、鉄人になったことを実感してうれしかったね。」
  • 一番のこつは?「人はえてして、自分が想像している以上の能力を持っているものなんだ。それを忘れないことだね。 トレーニングは、時間が経つにつれて徐々に増えていくプロセスだ。 4つめの種目とも言えるのは、栄養補給。計画を立て、適切に補給食を取ることが大切だ。」
  • 生活にトレーニングを取り入れる方法は?「幸いフルタイムで働かなくても良いので、1週間のうちに多くのトレーニングを組み込むことができた。でも週末は丸々潰れるから家庭でのイベントは犠牲になっていたね。 よく覚えているのは、ある日 BBQ をしていて僕が長距離ライドに出かけなくてはならなかったこと。数時間後にくたくたになって家に戻ると、妻が時間を見計らって食べ物とベッドの準備をしていてくれたっけ。」
  • 今年の予定は?「ドラフティングが容認されているトライアスロンイベントをとても楽しみにしている。 また、Glasgow で行われる 2017年ヨーロッパマスターズ水泳選手権に向けてトレーニングができるかもしれないとも考えている。」
  • レースやトレーニングを一緒にしたい人は誰?「Seb Coe や Dave Moorcroft かな。 身体的、または技術的にどう走るかを尋ねられるからね。」
  • レースには、チームの一員として参加したい?「チームの一員としてトライアスロンに参加できるのは光栄だ。プレッシャーは大幅に増えるが、成果を挙げられたら喜びも大きい。」
  • 最後にアドバイスをひとつ。「トレーニングが楽しめないのなら、アイアンマンへの挑戦は勧めない。 レースは、長時間のトレーニングに食事と係員付き駐車サービスが付いているようなものだよ (冗談ぽく)。 4週間以上トレーニングをして、ミドルディスタンスに出たらどうかな。」

ということで。 Wiggle で働く大勢の人の中から、とびきり凄い人を 2人ご紹介した。 彼らは、スイミングとローンボーリングという若干違う方向からトライアスロンスポーツにアプローチしたが、さまざまな方法で身体を最高の状態に整えることに 2人とも成功し、過酷な耐久イベントをこなしている。

 

僕の近況

僕は個人的にトレーニングを続けてきた。ランニングとサイクリングの後、今はようやくスイミングに取り組んでいる。

12月初旬には、EnduranceLife の Coastal Trail Series のうち、Dorset マラソンに出た。 Lulworth Cove を中心に 27マイル (約 43.5km) を 8 の字に走った。 その日は風が強く、崖から吹き飛ばされるかと思ったが、景色は素晴らしかった。 思ったほど速くは走れなかったけれど、総平均時間は 6時間とまずまず。来年も挑戦したいと思う。 クリスマスとお正月は、早起きしなくても普段よりも長い距離を走れる良い機会だった。 難を言えば、スイーツをたくさん食べてしまったこと。 "Will it make the boat go faster (ボートを速く進ませるために)" をもじって、"Will it make me go faster (自分を速く進ませるために)" を新しいモットーにしないといけない。

スイムトレーニングを Portsmouth Triathlon Club でようやく始めたが、今のところ順調に進んでいる。 トレーニングを始めたばかりの人達からスキルに磨きをかけているベテランのプロ達に混じって、学ぶべきことはたくさんある。

バイクトレーニングは、スピードと筋力を高めるため、午前 5:30 から 1時間主にターボトレーナーで行った。将来的に良い結果を生むことを楽しみにしている。 過去にこなした 2回ほどのロードライドからすると、脚はあまり速くない。 9月に泣きを見ないためには、もっとトレーニングする必要がある。 9月までにはあと 8~9か月あるから、前向きに考えよう。 僕の生活にあまり影響を与えないといいのだけど。

僕の引き出しを占領しつつある、購入して試しに使ってみた新しい装備を紹介しよう。

  1. Compressport - カーフガード R2 (レース・リカバリー用): 丘陵地帯でのマラソンで好感触を得た。ふくらはぎが筋肉痛になる心配もなく、1日中安心していられた。 自宅に戻ってすぐ洗濯した後、さらに 2日間くらい着用した。 問題はなく、気のせいかもしれないが僕には合っているようだ。 自信を持ってお勧めできる商品。長距離のランニングや、激しいトレーニングの後に着用したい。
  2. Compressport - Pro Racing ランニングソックス v2.1: カーフガードが好感触だったのを踏まえて、ソックスも買ってみた。 マーケティングの観点では多くのことが語られているが、何が可能で何が不可能かについては、僕が肯定や否定できることはあまりない。 正直な感想としては、丸い模様が数多くあしらってあるが特に何か役目を果たしているように見えず、ソックスの中に余分な糸がかなり残されている。個人的にはリピートする気になれず、次回はもっとシンプルでお手ごろ価格のソックスを買うだろう。
  3. Under Armour - ColdGear Infrared Chrome タイツ (AW15): ランニングタイツは、僕は今まで着用したことはなく、Helly Hansen の防寒レギンスだけでしのいできた。 でもこのタイツは、縫い目で肌擦れが起きず、全体的に快適。ぴったりとフィットするが汗だくになることもないので、とても満足している。お勧めだ。
  4. dhb - Extreme Weather ネオプレンオーバーシューズ: 寒い季節にロードバイクで出かけると、路面の水たまりや泥でつま先が濡れて冷たくなってくる。 そんなときはこの商品の出番。 かなり暖かくドライな履き心地になったが、今度は汗で足が冷えてきた。もっと暖かいソックスを探さなくては。
  5. dhb - Aeron Rain Defence レッグウォーマー: 今までライドではショーツを着用していたが、寒く雨がちな天気が続いている今、これは良い買い物だったと思う。 体幹は暖かく保たれているから、フルビブタイツの必要性は感じなかったが、このレッグウォーマーの順応性は重宝するだろうと思った。 足を暖かくたもちながら動きを妨げず、暑くなってきたら外すこともでき、とても満足している。 早春のサイクルマラソンにもぴったりだろう。

仲間に負けないようにハードなトレーニングに励み、新しいことにチャレンジする。 5;30 のトレーニングクラブはそれにぴったりの場所なんだ。

#Chargehard

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Site editor for Wiggle Japan
Published on: 17 1月 2017