サイクリストであれば誰もが、あの「沈む」感覚を知っているだろう。 乗り回せば乗り回すほど、リムからリアタイヤの空気が抜けることにより起こる。 凍えるような寒さの中では、バイクから降りるのも億劫だし、ましてや汚いタイヤをホイールから外し、破損したインナーチューブを交換するとなると尚更だ。 それに、どんなライドをしていようとも、人がほとんど通らないようなロードをサイクリングするなら、インナーチューブのパンクはよく起こることだ。

でも、インナーチューブと従来型のクリンチャータイヤの使用をやめて、ビードを密封するチューブレスタイヤとラテックスシーラントを替わりに使ってみたらどうだろう?パンクにおびえるライドともおさらばだ! ここ数ヵ月間僕がテストしてきたのは、Hutchinson Fusion 5 チューブレスタイヤCampagnolo Zonda 2 Way Fit ホイールセットだ。

その結果をお話しよう。

 

セットアップ

マウンテンバイクにチューブレスタイヤを取り付ける際、過去に両極端の経験をした。時に何の苦労もなく、タイヤがリムにしっかり、かっちりとはまることがある。シーラントが素晴らしい仕事をしてくれて、空気による完全密封が実現する。 それとは反対に、タイヤに空気がうまく入らず、なかなかしっくりはまらないこともあった。サイドウォールから空気が抜けるか、タイヤに空気が入りきっていないかで、徐々にしぼみ始めてしまった。

でも、誤解しないで欲しい。Hutchinson タイヤを Campagnolo Zonda ホイールセットに取り付けるのは、超シンプルな作業だ。 リムにタイヤの片方を取り付けて、50ml のラテックスシーラントを注入する。その後、もう片方のビードをリムにはめ込むのには苦労しないはずだ。それが済んだら空気を入れる。一般的なフロアポンプで事足りる。  

実に単純明快!

 

チューブレスロードタイヤの利点

Hutchinson のタイヤのようなチューブレスロードタイヤの効果はたくさんある。

パンクリスクの軽減は間違いなく大きな効果だ。空気圧が過剰な場合にインナーチューブが破損することで起こるピンチフラットをもう恐れなくてもいい。 更に、とげや石による空気の漏れを大幅に軽減してくれる。これはシーラントが路面に落ちている物質の侵入を防ぐからだ。

チューブレスロードタイヤの利点はパンクからの保護性だけに留まらなず、グリップと快適性の向上にもつながる。チューブレスのセットアップがしっかり行われれば、快適性が格段に増す上、チューブを使用したタイヤに比べグリップ力の向上が期待できる。 これは、ロードの表面に対するタイヤの適合性が大幅に改善されるからで、ピョンピョン跳ねるような走行でなく、「地に足の付いた」安定走行が実現する。

チューブレスにより摩擦も軽減される。これはあまり知られていないが、タイヤが地面で跳ねる際に、実はより多くの摩擦が起こる。タイヤの跳ねを抑制すると、バイクとロード間の摩擦も軽減する。 また、チューブレスタイヤはタイヤ内で動き回るインナーチューブがないために、摩擦が小さくて済む。これにより、タイヤが転がる際に形状が適切に保たれる。 この摩擦の軽減こそ、ブチル製のチューブに比べてよく伸びるラテックスチューブが、ロードレーサーやタイムトライアルレーサーに好まれる理由の 1つ。さらに、適切にチューブレスの取り付けを行えば、チューブを使用するタイヤよりも速く、心地よいライドが実感できるだろう。

 

まとめ

チューブレスタイヤの登場から数年が経過した。Hutchinson などのブランドのおかげでこのタイヤテクノロジーが生まれ、定着した。 チューブレスリムとホイールセットはより身近になってきた現在、CampagnoloShimano などのブランドの台頭により、更に手を伸ばしやすくなった。 

インナーチューブを使うタイヤからチューブレスに変換することの効果は複数挙げられる。パンクからの保護性の向上はもちろん、荒れたロードにも強いグリップと快適性が高まる。 僕にとってチューブレスロードタイヤはシンプルで、素晴らしいテクノロジーだ。試してみる価値は絶対あると思う。

Wiggle のチューブレスロード対応ホイールを見る。

投稿者について

Ryutaro Okazaki
Published on: 12 1月 2017