
何から始め、何を終わらせたらいいのか?
このチャレンジを始める前に、フルディスタンスのアイアンマンに取り組むのは「長い道のり」だと何度も言われた。 イベントそのものだけでなく、スタートラインに立つためにも必要なことがたくさんある。 トレーニングを始めたときは、「まあ、なんとかなるさ。考え込まずに、プランに従って行動あるのみ。」と僕のいつものスタンスだったが、ここ数か月で僕のアプローチや考え方が変わった。今でも夜眠れなかったり、寝汗をかいたりするけれど、アイアンマンに向けたトレーニングの長い道のりは良い方向に向かっている。 トレーニングの過程を楽しんでいるし、結果を出す自信も深まってきた。Weymouth での 9月のイベントに向けて、準備がほぼ万端整いつつある。
家族は何週間、何か月にもわたって全力で僕を支えてくれる。そのおかげで、プライベートと仕事、家族という人生の 3つの要素のバランスを保ちながら、毎日順調に暮らせている。 僕の家族はどのくらいの頑張りが必要かが分かっている。つまり、朝自宅に戻って家族を手伝うためには、5:30 にトレーニングを始めなくてはならない。 Wiggle のみんなも、多くの励ましの言葉で僕を支えてくれている。でも、僕がドーナツをたくさん平らげても太らないのには、むっとしているようだ。
Wiggle で一緒に働いている人達の中には、耐久イベントに参加した凄い人が 2人いる。Andy Frampton と Geoff Lloyd だ。 以下に、彼らの話と僕が最近使っている装備、進み具合を測るために参加したイベントについてご紹介しよう。.
トライアスロンクラブへの入会
僕は、主に近所のプールでスイムコーチングを受けるために Portsmouth Triathlon Club に入会した。 コーチングでは、スイミングの初歩からほとんどすべてを習い直したため、ストロークやキック、水中での姿勢がすべて改善された。 でも、半年間毎週 2~3回泳ぎ続けたにも関わらず、まだ学ぶべきことがたくさんあり、基本を誤解しているような気がする。 はっきり言えることは、僕が上達しつつあり、楽に泳げるようになってきたことだ。 9月 11日には、3.8km 泳いだ後に間違いなく水中から出てこれるだろう。 Portsmouth Triathlon Club とスイムコーチの皆さん、本当にありがとう。彼らの助けがなかったら、もっと厳しいチャレンジになっていたことだろう。
Andy Frampton について
僕が初めて Andy を見かけたのは、Wiggle の Judgement Day イベントのひとつに彼が僕を招待してくれ、Wiggle のスタッフと一緒に走ることになったときだ。 彼は、「森の中を走ってみないか?」「水たまりがいくつかあったり、壁を何回か乗り越えたりするんだ。」と笑みを浮かべて言った。 彼が尽きることのないエネルギーにあふれた元陸軍兵士で、怪我のリスクが付きまとい、寒さの中で体力を消耗する過酷なスポーツも軽々とこなす人物であるとは、そのとき知る由もなかった。 でも、あのイベントは楽しかった。本当だよ。 Andy Frampton はどんな人かって?
彼の実績は実に華々しい。 ロンドンマラソンをはじめ、さまざまなハーフアイアンマンディスタンス、ニースでのフルアイアンマン、トレイルランニングのコースが長い数々の Gravity Fed Race、3日間ランニングとオリエンテーリングを行うイベント、South Downs Way でのレースなど、枚挙にいとまがない。 陸軍にいた頃もランニングに熱心で、Kriss Akabusi や Roger Black、Todd Bennett などとトレーニングをしたそうだ。そして、陸軍を離れたときにトライアスロンを知った。
彼はそれまでバイクに乗ったことがなく、ピレネー山脈の横断が手始めとしてふさわしいと感じた。 19マイル (約 30.6km) を過ぎたところで、最初に考えていた以上に過酷なことに気が付いた。 この初めての試みの後、彼は懸命にライドに取り組み、今では大のバイク好きだ。
イベントに参加するにあたって、彼のアドバイスは「計画に忠実であること」。 彼はアイアンマンでこの大切な教訓を得た。イベントの朝に、それまで食べたことのないジェルを食べてこむら返りを起こし、レースの大部分で気分の悪さに悩まされたんだ。 それ以来彼はジェルを決して使わず、スポーツバーとソーセージロール、ビスケット、チーズなどを補給食としている。
彼からのもう一つのアドバイスは、身体を鍛えるだけでなく、正しい心構えも大切だということ。
Andy は、今年はイベントに参加する予定は特になかったらしい。でも、オフィスで誰かが 9月中旬の New Forest ハーフアイアンマンに挑戦すると聞き、彼も申し込んだそうだ。
Geoff Lloyd について
Geoff は、多種多様な耐久イベントを完走した経験を持つ。僕が聞いたことのあるレースの中で最も壮絶な 'The Oner' にも参加したんだ。 このレースでは、24時間以内に Jurassic Coast に沿って 78マイル (約 125.5km) を走る。 Geoff が参加した年のコースは、Bournemouth から Lyme Regis までだった。 レース前の説明会で責任者が今日の参加者は 60名で、完走するのはそのうち半数だけだろう、と言ったことを、彼ははっきりと覚えている。 みんな冗談だと思って大きな笑い声が会場に響いたけれど、責任者の言葉は正しかった。その年完走できたのは、半数にも満たなかったそうだ。
なぜ Geoff はそんなレースに出ることにしたのかって? 実は僕と同じように、40歳の誕生日だったからその記念に、だそうだ。 かくして 9か月のトレーニングプランが始まった。最長 45マイル (約 72.4km) のランニングや暗いうちからの何回もの 30マイル (約 48.3km) のセッションをこなし、その後会社で終日仕事をする。彼は、レースに向けての体作りに懸命に取り組んだ。
Geoff のトレーニングのポイントは、計画性を持ち、一定のペースで走るということ。 好調なときでも、彼はペースを変えないようにしていた。 一番きついのは、まめができるなど足にトラブルが発生する 50~56マイル (約 80.5~90.1km) の地点。でも彼は何とかその場を切り抜け、一定のペースで走り続けた。 結局彼は 23時間未満でフィニッシュラインを切ったんだ。 Geoff は今、家族をなによりも優先させていて、'The Oner' 以来大掛かりなイベントには参加していない。トレーニングのピークのとき、彼は 2か月もの間、毎週末マラソンを走っていたんだ。 「家族よりも自分のわがままを優先させるのはフェアじゃない。」と彼は言う。でも、50歳の誕生日に何が起きるかはまだ分からないからね。
このタイプのイベントに Geoff がお勧めする装備には、Camelbak ハイドレーションシステムや SKINS ウエア、Asics シューズなどがある。
ということで。Wiggle で働く人たちの中から、とびきり凄い人をもう 2人ご紹介した。 Wiggle では、世界最高のトライアスロンスポーツ用品を提供するため、他にも多くの人が働いている。 みんな人生に情熱と意欲を抱いている人ばかり。少なくとも僕は、大好きなことに一生懸命取り組んでいる大勢の人に囲まれて働くことを誇りに思っている。
Andy や Geoff との会話や、Emma や Stephen についての僕のブログ記事から学んだ一番大切なことは、計画性が必要だということと、レースでは目新しいことをしないこと。
その詳細と、僕がトレーニングを始めるにあたって使用した装備のレビューについては、僕のブログ「まだまだいける!40歳: パート2」で読むことができる。
僕の装備リスト
Eastway Emitter R3
このバイクは、僕が以前使っていた Specialized Allez からの大幅なアップグレードだ。 Emitter はサイクリストにより設計され組み立てられたバイクで、お手ごろ価格ながらその性能の高さは驚きに値する。
僕は R3 105 モデルを選んだが、今のところ絶好調だ。 フレームは剛性に優れ、反応が良い。このバイクは、箱から出してすぐに僕のライドをアップグレードし、1時間あたり平均 2km くらい走行距離を延ばしたようだ。
サドルの高さと位置についてはずいぶん調べ、自分にぴったりフィットするよう調整にかなりの時間を費やした。 ハンドルバーも調整し、ステムはやや短めのものを選んだ。
もう少し空力性能を上げるために、Token エクステンションバーを使ってライドをしている。 あと 1つだけ、ホイールを Cosine カーボン 55mm クリンチャーに変えたいと思っている。
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Sailfish G-Range ウェットスーツ
このウェットスーツは素晴らしい。 着るときはとてもしなやかなので、足にスーツが引っかかって間抜けに跳び回るようなことはない。 ネオプレンは伸長し、反発して元の形に戻り、身体にぴったりと滑り込む。 ちょっとした調整をいくつかするだけで、泳ぐ準備は整う。
スーツの脚部分は軽く、水面まで浮き上がる。 腕の動きを妨げることもなく、首周りは柔らかく快適だ。 自信を持ってこのスーツをお勧めするよ。 僕はクラブのスイマーの中で最強でも最速でもなかったけれど、水から上がるときには満面の笑みで、いかさまをしているような気になるくらいだった。 大のお気に入りさ。
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Token エアロエクステンションバー
お求めやすい価格の良品だ。 ライダーに適切にフィットするよう多くの工夫が凝らされているが、バイクに取り付けて調整したらすぐライドに出かけることができる。 剛性はずば抜けて高いわけではなく、バーは屈曲する。でも、この価格帯ならあまり文句はつけられないだろう。
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MET Rivale ヘルメット
最近はヘルメットを買おうとすると、種類の多さにびっくりする。 ブランドや色で選ぶ人がほとんどのようだが、大切なのはフィットだ。でも僕の頭は一般的な形なので、大きめのサイズを選ぶ必要もない。
僕は MET の今年の最新モデルを選んだ。 快適で軽く、格好も良い。
娘は僕のためにお気に入りの色、オレンジを選んだ。 ヘルメットを被ってライドに集中していると、ほとんど何も感じない。時々被っているかどうか確認している自分に気付いたほどだ。 皆さんにも自信をもってお勧めする。
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Altura シューズ
Altura は Wiggle の最新ブランド。幸運にも僕は、Altura のシューズを履いてトレーニングする機会に恵まれた。 外見は一風変わっているが、足の幅が広い方やミッドフット・フォアフット走法の方はチェックする価値があるだろう。 僕は 500km 以上走ってもまめが一つもできず、ソールはよく持ちこたえている。 要チェックの商品だ。
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Inov8 ソックス
ベーシックなソックス。 速乾吸汗性・伸縮性があり快適だ。
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DryRobe 大人用 Advance
このタイプの商品について 1年以上も考えていた。 購入した今、イベントを途中でリタイヤすることもなくなるだろう。
スイムを終えて水から出てきたら、ウェットスーツの上にこれを羽織り、そのまま車を運転して帰宅したり、その中で着替えることもでき、超便利。 海辺でこれを着て BBQ をしたり、風の吹きすさぶ崖の上に立って波を見つめ、冷たい海で泳ぐかどうか迷ったこともある。
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今シーズン参加したイベント
- Judgement Day イベント: Wiggle のスタッフも大勢参加した 10km 障害物レース
- Westbay オリンピックトライアスロン: Jurassic Coast に沿って丘陵地帯を進む、小さいながら素晴らしいイベント。
- River Arun 3.8 Swim: 水の流れに従って集団で川下りをするスイムイベント。楽しかった。
- Wiggle Sportive イベント:
- Jurassic Beast: 9月に備えて丘陵地帯の練習
- New Forest: 初春にディスタンスをいくらか片付ける
- Mega Meon: 地元のサイクルマラソンでもあり、丘陵地帯の練習。