
KFCトライアスロンクラブ(=青梅市トライアスロン協会)は東京都青梅市を拠点に活動しているクラブです。 設立は1991年で、 その当時、日本国内で注目され始めたトライアスロンを始めるためです。トライアスロンを始め、 マラソン、ウルトラマラソン、クロスカントリー、オーシャンスイム、自転車レース等々の大会を開始。Wiggleがスポンサーするサイクルイベントも東京や信州で開催しています。
このたびは、2月28日と3月1日に行われたグランドフォンド大会のレポートをご紹介します。
2月28日と3月1日の2日間に亘って、南伊豆町を拠点に伊豆半島を周回するグランフォンド大会を開催しました。
ザックリとですが、標高約900mの西天城高原、富士山を望みながらツーリングできる海岸道路の国道136号線(マーガレットライン)、 それに伊豆半島の最南端石廊崎とをルートに組み込めば、伊豆らしい他にはない魅力を持つコースです。
欲張って、山ルートと海ルートの2本立てで、2day eventにすることに決めました。そして時期は、南伊豆に桜と菜の花が満開となる2月末に 決めました。
日本の大部分が未だ寒い時期に暖かい南伊豆に来て、ツーリングを楽しんでもらおうとするものです。それに冬の時季だと、 空気が澄んでマーガレットラインと西天城高原の両方から富士山を望むことができると云うおまけも付く。富士山は日本人だけでなく、 外国人も大好きだ。
快晴の山ルート 第1日目:距離120㎞、獲得標高2500m
晴れ。スタート時間08:30、30~40名のウェーブスタートです。 カラフルな自転車乗りが列をなして、西天城高原の「牧場の家」(標高750m)を目指して、臨海学園を出発していきました。
正面の海上に浮かぶ 富士山を望みながら、アップダウンを繰り返し、西伊豆町に入ります。道端には所々、桜が咲いています。西伊豆町宇久須から激坂を上り 西伊豆高原の「牧場の家」へ到着します。ここで美味しいカレーとコーラで体力回復させ、一気に湯が島温泉の下田街道へ下ります。
すると有名な河津桜見物のひどい渋滞が起こっていました。これは想定外でした。地元の人も、ここ近年、こんなにひどい渋滞は見た ことがないと云う。我々が知っている下田街道は、昨日までガラガラだったので、あまりの変わりようにびっくりしました。
前日にTVニュースで河津桜が取り上げられたのが原因のようです。それにしても、日本人は桜が大好きです。
思わぬ誤算
運営上、伊豆ならではの誤算がありました。有名観光地と云うことで、観光を兼ねての初心者参加が多かったことです。 中にはパンク修理キットさえ持参していない参加者も。予想の10倍ほどの参加者が、僅か半分くらいの距離でギブアップ、回収車を希望されたことです。 信州や東京の大会では考えられないことです。
3台の回収車(ワゴン車)を用意していたのですが、一度で積み切れず、本部とのピストン搬送です。 距離が50㎞ほども離れた地点であり、下田街道が河津桜の見物渋滞となって、思うように動けず、歯がゆい思いをしました。場所によっては、 長時間待ってもらった参加者もいました。
臨海学園スタッフの皆さんの懸命の働きで、何とか皆さんを回収することができました。大感謝です。 教訓として、次回から下田街道は省きます。因みに、トップは午後2時頃にゴールされました。
雨の海ルート 第2日目:距離80㎞、獲得標高1400m
雨。スタート時間09:00、スタート時は雨が降っていませんでした。 天気予報によると、この日は午前中の降雨量1㎜、午後から2㎜という予報でした。中止にするほどの雨量ではないと高を括っていました。
ところが、 選手がスタートし、しばらくすると、徐々に強くなり、本降り状態になってきました。小振りになる気配など全くない。昨日の様な山越えは ないとはいえ、嫌な雨です。皆さんのカバーに当たっているスタッフからは逐一状況が報告されてきます。
過去の経験から、 雨の日でも出走する人は、技術もあり、精神的にもタフな人ばかりなので、反って安心なのです。予想通り、グランフォンドは順調に展開しています。
午後1時頃、トップの選手が、雨の中、予想に反して、元気いっぱいで戻ってきました。続いて、ゴールして来る選手も皆元気いっぱいです。 笑顔もあります。達成感で満足気です。この様子を見て、安心しました。感動すら覚えました。
ゴール地点で 雨に打たれてスタンバっている我々スタッフよりずっと元気で楽しそうです。雨天中止せず、出走させて良かったと思う瞬間です。因みに、 最終走者は香港から参加の選手でした。
最後に、来年からは、山ルートと海ルートを合体させ、1day eventでもいいかなぁ、と感じました。
KFCトライアスロンクラブが開催するイベントやレースは是非、以下のサイトをご覧ください。
http://www.kfctriathlon.com/html/club.html