
車での通勤ではなくランニングやサイクリングで通勤する人々によって、世界全体の温室効果ガスの排出が、約 5億キログラム抑制されていることがわかりました。
この統計は、世界中の数千万人単位のランナーやサイクリストに利用されている GPS トラッキングソフトウエア Strava により発表され、ルート追跡やパフォーマンスの測定によって判明したものです。
Strava のレポート『Year in Sport』で公表されたデータによると、ランニング・サイクリング通勤者による 2017年の総通勤距離は 20億キロメートルにおよび、これが 4億5300万キログラムの温室効果ガス排出量削減につながるということです。この数値は前年と比較して約 1億キロ上昇しており、自分のエネルギーを使った通勤をする人々によって削減された温室効果ガスの量が増えていることを示しています。
Strava のグローバルプラットフォーム全域を合計すると、サイクリストは 2017年に 2億300万回のライドをして、73億キロもの距離を走りました。これは地球から冥王星までの距離とほとんど同じです。
また、Strava を利用したサイクリストが合計して 6900万キロメートルの標高を上ったことも判明しました。これは、地球の中心から地表までの高さを 1万回以上あがってくるのと同じです。
なお、データによると、世界で最もサイクリングがポピュラーだった日は、5月21日 (日曜日) でした。
2017年は 1秒あたり 16のアクティビティが Strava にアップロードされました。Strava のグローバルアスリートコミュニティでは数千億単位のデータポイントが生成され、累積で 84億キロメートルにおよびます。
Strava ユーザーは、アプリのソーシャルプラットフォームを活用し、スナックの摂り方について討論したりもしています。そのため、ランナーやサイクリストの食習慣もデータに現れています。英国を対象とした研究で明らかになった数値によると、ネットワークで去年最も討論されたサイクリングのエネルギー補給食品第 1 位はコーヒーで、40,724回言及されました。以下、ケーキ (37,882回)、ビール (33,581回)、ワイン (10,870回)、ピッツァ (5,684回) と続きます。
この統計について、Strava 英国カントリーマネージャーの Gareth Mills は、次のように感想を述べています。
「2017年の『Year in Sport』レポートでは、世界規模での流行や、地域特有のトレンドについて、興味深いものがいくつかありました。今年記録された 3100万回のライドには、それぞれ物語があります。英国人サイクリスト Mark Beaumont による、世界一周ライドの記録達成の快挙という素晴らしい話もありました。その一方で、英国のサイクリストはコーヒーとケーキのことで頭がいっぱいであるという事実!これがようやく統計としてはっきり証明されましたね!」
ランニング通勤者の多い都市トップ 10:
- ロンドン
- アムステルダム
- パリ
- ニューヨーク・シティ
- シドニー
- サンフランシスコ
- ロサンゼルス
- サンパウロ
- バルセロナ
- メルボルン