
Pro-Liteについて
Pro-Liteは台湾の製造メーカーです。大手代理店が販売していたり、プロチームに供給してたりはしないので日本のサイクリストにはあまり馴染がありませんが台湾自転車界で長い歴史があるそうです。カーボン、アルミ共に全て自社工場でホイールを生産しており、コストパフォーマンスの高さに秀でてます。
付属品と重量
今回A27をレビューするにあたり2カ月ほど使ってみましたが、まずは届いて箱を開けたところから書き始めたいと思います。
付属品はクイックリリースに10速用スペーサー。ホイールバッグは付いていません。純正品のリムテープが最初から巻かれています。そのリムテープが巻かれた状態でのフロントホイールの実測重量が715g、リアホイールの実測重量が889g。公称重量が1535gなのでリムテープ分を含めなければ公称値にかなり近くて優秀ですね。
同価格帯の他メーカーの製品であれば1700~1800g台が当たり前なので重量面においては”桁違いに軽い”と言えます。
私の手元にある個体は初期振れは前後とも1mm。完組ホイールとして合格点の精度と言えます。
リムハイトは27mm。リム幅は詳細なスペックは不明ですが旧型のカンパニョーロシャマルからA27に履き替えるにあたってブレーキクリアランスが全然足りず、ブレーキアーチを広げる必要があったので幅広リムのようです。合わせるタイヤについては25Cなどを試してみても面白いかもしれませんが今回は普段使っているもので比較したかったのでシュワルベONEの23Cを使いました。
乗ってみての感想
結論から先に言うと初めて乗った時も2カ月経った今も印象は変わりません。
柔らかくも硬くもないニュートラルな印象のホイールでした。
私がこれまで乗ってきたホイールで一番近いのはシマノのホイールですね。
レーゼロやシャマルのようなシャキシャキ感は無い反面、脚に優しい印象があります。
価格から見ても練習用に向いていると言えますがシマノのアルテグラグレード以下のホイールに比べて重量が軽いのでゼロ発進や上りが軽いです。
峠でのタイム計測もしてみましたが冬場としては好タイムが出せました。
乗り心地はアルミホイールとして標準ですがやや硬いかなという印象。
ブレーキの効き、フィーリングは良好で欠点は見当たりません。
もう一つシマノホイールに似ている点としてラチェット音が静かですね。ラチェット音は静かなものとうるさいものとありますがどちらが良いかは個人の好みなのでこのホイールはラチェット音が静かなホイールを求めている方によりお勧めできます。
総評
Pro-Lite Bracciano A27 アロイクリンチャーホイールセットは高級なホイールには手が出ないけど少しでも良いホイールで練習やレースを走りたいという方に最適なホイールだと思いました。
初心者向きといえる価格帯でありながらロードレーサーの軽快さを味わわせてくれる軽さはとても魅力的ですね。
投稿者 :宿谷 英男
ヒルクライムレースをメインにロードバイクレースで活動するサイクリスト。
月間走行距離は1000~1500kmほど。2015年、2016年東京ヒルクライムシリーズチャンピオン。