
先日のPRIMEのPrimavera(プリマヴェーラ)のコンペティションで当選された市川さんより商品レビューが到着しました。
レビューの商品は、Prime PrimaveraシリーズのPrimavera カーボンハンドルバー、Primavera カーボンステム、Primavera カーボンシートポストのレビューです。
使用期間は約1か月。
期間中は平日のローラートレーニング、休日の実走トレーニング(尾根幹のようなアップダウン、都民の森のような峠道の登りと高速ダウンヒル)、ツールドおきなわ140kmのレースで使わせていただきました。
プロフィール
30歳男性、FTP250w(パワーウェイトレシオ約4.1倍)。過去、大磯クリテリウムのビギナークラスで優勝、富士ヒルクライムで1時間11分のシルバーリングを獲得したのが主な戦績で、ここ3年間ツールドおきなわ140kmに挑戦しております。
使用しているフレームはSpecialized S-WORKS TARMAC SL5、ホイールはRoval CL50。
各パーツの見た目・重量・使用感
外箱です。開けると中にもデザインが施されていて、プライベートブランドとは思えない高級感に驚きました。
Prime Primavera カーボンハンドルバー
左右同じ高さにブラケットをつけるため、目盛がつけてあるのは良かったです。
ドロップは125mmと一般的ですが、形状が非常に気に入りました。
ドロップを握る時にどこを握ってもしっくりきます。他のハンドルだと「ここだけしか握れません」という形状もありましたが、
Primeのハンドルはその逆で、ポジションの自由度が高く、下ハンドルを握っている時間が増えました。
上ハンドルは流行りのエアロ形状。
画像だと分かりにくいかもしれないのですが、カーボンの柄がうっすらと見えるマット加工となっており、非常に高級感があります。
また、肩の部分と言えば伝わるでしょうか、上ハンドルの両サイドがえぐるようにカットしてあります。
ブラケットを握ってエアロポジションを取る際、腕をここに置くことを意識すると自然に深い前傾姿勢を取ることができます。
これはドロップ部の写真ですが、よく見ると丸ではなく三角形になっています。
下ハンドルを持つときに軽く引っ掛ける感覚でも、
バイクを安定して進めることができるので、上体に無駄な力が入らずペダリングすることができます。
前に使っていたハンドルとの比較画像です。Primeの方が上ハンドルの平たさが際立っていて好みです。
重量は400mmサイズで230gでした。ホームページでは420mmサイズで235gですので、この説明に嘘はないでしょう(笑)
エアロ形状のメリットを最大限に生かせるよう、ケーブルは内装式です。穴の大きさが秀逸で、ケーブルを簡単に無理ないルートで通せて、ハンドル交換が非常にやりやすかったです。
Prime Primavera カーボンステム
以前使っていたアルミステム(3T)と比べると太く、上ハンドルのボリューム感とマッチしています。
重量は120mmで140g。ホームページより10g重いですが・・・誤差の範囲でしょうか(笑)
ステムは唯一アルミからカーボンへ変わったパーツなのですが、一番顕著なのはダンシング時の剛性の高さです。
剛性が高まったことでバイク全体を振りやすくなったと思います。
また、ステムの効果かハンドルの効果かは判断し難いのですが、振動吸収性は以前のパーツ(Sacraカーボンハンドル+3Tアルミステム)より高まっており、
細かな振動が減衰され、200km走った時の上半身への疲労感は以前のパーツの半分くらいではないかと思います。
Prime Primavera カーボンシートポスト
ヤグラは2本のねじで固定するため、サドルの前後角度の微調整がしやすいです。
以前のパーツは1本のねじで固定しており、
サドルの前後の端に不意に座った時に角度が変わってしまうことがありましたが、
こちらのパーツではそのようなことはまったくありません。
また、後ろには目盛もついているのでサドル高の微調整もしやすくなっております。
重量は185g。ホームページの記載通りでした。
以前はS-WORKSの純正カーボンシートポストを使っており、不要なところをカットして200gでしたので、相当軽く作られていると思います。
使用感としてはカーボン特有の、細やかな振動を減衰してくれる特徴を有してます。
200kmのロングライドやツールドおきなわ140kmのロングレースで使用した感想
まず、上半身の疲れが非常に少なくなりました。
下ハンドルは持てる場所が多いので、下ハンでも奥から手前まで3~4か所を持ち替えて疲労を分散できています。
また、ハンドルとステム自体がカーボンとなっているからか、路面の細かい振動を減衰してくれています。
疲労が少なくなることによって、下りの高速コーナーでもしっかりと車体を安定させられ、安全にライドすることにつながるのではないかと思います。
次にダンシングのしやすさが上がりました。ステムをカーボンにした効果が大きいのですが、アルミと比べて剛性が上がり、ひと踏みで進む距離が伸びたように感じています。
チーム練習の中でスプリントで競うこともあるのですが、ハンドルやステムがこじれるような感覚はなく、
バイクにしっかりと力を伝えて推進させることができるように感じています。
それと、エアロハンドルでも上ハンドルを持って走ることは可能ですので、ヒルクライムでも上ハンドルとブラケットを使って姿勢を変えることはできます。
様々なポジションを取ったりダンシングを活用することによって筋肉の疲労を分散することで、全体的な巡航速度が向上したように思います。